こんにちは、飯田です。
昨日に、
『まな板の拡大縮小は上下の矢印キー』という
飯田の公式をお話ししたところ、

またまた、
ある受講生さんから、

それなら、
まな板の上下の拡大縮小は何でしたっけ?という、
お問い合わせをいただきました。

まな板の上下とは、
トラックの高さの事です。

記事『その264(2018年10月2日付け)』にて、
材料置き場とカレー鍋を一瞬にして隠し、
まな板部分だけを最大表示させるイイダの公式を
ご案内しましたね。

https://vegas.blog.so-net.ne.jp/2018-10-02

これはこれでとても便利なのですが、
編集中の画面レイアウトを崩さずに、
トラックの高さ調節ができれば、
それも便利であります。

そこで、
イイダのレッスン受講生の皆さんは、
当然にご存じかと思いますが、
復習を兼ねて記しておきます。

【イイダの公式】

『まな板の上下の拡大縮小は
「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら、
上下の矢印キー』

それでは進めていきます。

たとえば貴方がVegas Proで編集をしていて、
そのとき編集画面が下図のようになっていたとします。

下図ではトラックを9段使っています。

001_R.jpg

そして、
ある特定の箇所を細かく調整したいので、
当然にその材料が乗っているトラックの高さを
広げたいと考えました。

上図は3Kモニタ(2560×1440)を使っているので、
トラックを9段使ってもさほど編集に支障を感じません。

しかしながら、
フルHD(1920×1080)のモニタでは、
表示されるトラック段数は少ないと思います。

さらには、
もしも使っているトラック数が更に多ければ、
画面に隠れている部分も出てくるので、
該当のトラック位置を探すのがとても不便です。

また編集中は、
作品全体の長さ(時間)がどうなっているか、
横方向に俯瞰するときもあれば、

トラック全体で材料がどのように重なっているのか、
縦方向も俯瞰する必要がでてきます。

そこで【イイダの公式】なのです。

まな板の縦方向の拡大縮小は、
『Ctrl(コントロール)』キーと
『Shift(シフト)』キーを同時に押しながら、
「上向き」または「下向き」の矢印キーを押すのです。

手順は次の通りです。

最初にまな板の中を、
どこでも良いのでクリックします。

002_R.jpg

これで、
まな板が選択された状態になりました。

そうしたら、
『Ctrl』キーと『Shift』キーを同時に押した状態で、
キーボードの「上向き矢印」を押すと、
(押す度に)全てのトラックの高さが
均等サイズになって広がります。

003_R.jpg

またこの状態で、
『Ctrl』キーと『Shift』キーを同時に押しながら、
キーボードの「下向き矢印」を押すと、
(押す度に)全てのトラックの高さが縮みます。

004_R.jpg

多くのトラックを使って編集をしているとき、
材料の上下の位置関係を確認するとき、
『Ctrl』+『Shift』+『下向き矢印(↓)』で
すべてのトラックの高さを最少にして、

該当のトラックのみを
ドラッグで広げればよいですね。

005_R.jpg

今回のお話しは、
『イイダの公式』の中でも、
基本の「き」のところでしたので、
きっとご存じの事と思います。

パソコンのソフトとは、
その構造(原理原則)が判ると、
理解が早くなります。

そこで、
敢えて今日はこのテーマにしました。

次に続く部分が、
(隠された)今日のポイントになります。

ゆっくりと噛みしめながら
読み込んでみて下さい。

貴方の頭の中に、
スパークが光るはずです!

パソコンのキーボードからの操作、
いわゆる「ショートカットキー操作」というのは、

ある操作(ここではAとします)をしたときに、
一つの動きが起きます。

そこで、
その動きとは逆の動きをさせるときには、
『Shift』キーを押しながらAという操作をすると、
Aの「逆の動き」をするように、
プログラムされているのが一般的です。

とすると、
Vegasでの「まな板の横方向の拡大縮小」は
上下の矢印キーでしたので、

その逆は何かと連想すると、
『横』に対して『縦』となりますね。

だから、
横方向の逆操作(縦)をしたいときには、
『Shift』キーを押しながら、
上下の矢印キーを押せば良いんじゃ無いの?と
思考を巡らすのです。

このときにVegasは、
単に『Shift』キーを押すだけでは無くて、
『Shift』+『Ctrl』の状態で上下の矢印キーを押すと、
まな板の高さが調節できるようになっているのでした。

今の考え方(アイデア)は、
Vegasだけでは無くて、
パソコンのソフトでは一般的に言えることなので、

このアイデアを頭に入れておくと、
Vegas以外のソフトでも応用が利くので、
貴方のPC操作が必ず早くなります。

ソフトをマスターするコツは、
覚えることは必要最小限に抑え、
骨格構造を理解することです。

骨格構造を理解出来れば、
「一(イチ)」を知ったら「十(ジュウ)に、
応用が利くのです。

骨格構造を知らずに、
マニュアルの最初の1ページから、
取りかかる方法だと、
かなり遠回りすることになると思います。

これは、
Vegasだけでなくて、
Adobe PremiereやEDIUS等の
他の動画編集ソフトにも当てはまりますし、

オフィスソフトの、
ワード、エクセル、パワーポイントも
同様なのです。


貴方がどのような情報を取り入れるかによって、
貴方がマスターできるスピードが決まります。

だから、
どのような情報を取り入れるのかは、
とても重要なのですね!

今回はここまでとします。

お疲れ様でした。

昨日に較べた更に肌寒くなった
山梨の自宅にて

飯田拝

追伸1:
ソニーストア様で行っている
イイダのワークショプ日程が決まりましたので、
事前にお伝えしておきます。

なお、
このワークショップは参加無料です。

また12月のワークショップをもちまして、
ソニーストア名古屋・大阪様での
『イイダのワークショップ』は終了となります。

来年1月以降のワークショップは未定ですが、
開催する場合には東京近郊で、
有料ワークショップになるかと思います。

【10月ワークショップ】

10月27日(土):ソニーストア名古屋様
第1部:13:30~14:30
第2部:15:30~16:30


10月28日(日):ソニーストア大阪様
第1部:11:10~12:10
第2部:12:30~13:30

内容はソニーストア名古屋様・大阪様共に
同じ内容です。

第1部:Vegas Proを使った動画編集入門
第2部:Vegas Proによる動画編集応用編
    マルチ編集機能の使い方とそマルチ編集後の修正方法について

ワークショップの定数は、
ソニーストア名古屋様が10席、
ソニーストア大阪様が15席となります。

ご予約無しでも聴講いただけますが、
満席の場合には立ち見となります。

先月の名古屋ワークショップでは、
事前のお申し込み人数が、
1部:2名、2部4名だったのですが、

実際に開始時間になりましたら、
1部・2部共にご用意した椅子は全て埋まり、
更には立ち見でご聴講いただきました。

そこで出来ることであれば、
事前にワークショップのお申し込みをお勧めいたします。

事前にお席を確保することが出来るからです。

10月27日(土)の
ソニーストア名古屋様・イベント告知ページ
https://www.sony.jp/store/retail/nagoya/index.html

10月27日(土)の名古屋ワークショップお申し込みページ
1部:https://bit.ly/2Ixp8dk
2部:https://bit.ly/2zLHYL3

ソニーストア大阪様・イベント告知ページ
https://www.sony.jp/store/retail/osaka/index.html

10月28日(日)の大阪ワークショップお申し込みページ
1部:https://bit.ly/2BlMvBx
2部:https://bit.ly/2N7Pza1

【11月ワークショップ】
11月24日(土):ソニーストア名古屋様
第1部:13:30~14:30
第2部:15:30~16:30

11月25日(日):ソニーストア大阪様
第1部:11:10~12:10
第2部:12:30~13:30

【12月ワークショップ】
12月22日(土):ソニーストア名古屋様
第1部:13:30~14:30
第2部:15:30~16:30

12月23日(日):ソニーストア大阪様
第1部:11:10~12:10
第2部:12:30~13:30

11月と12月のワークショップ内容は、
名古屋・大阪共に同一内容となり、
1部はVegas Proによる動画編集入門編、
2部はVegas Proによる動画編集応用編です。

11月と12月の動画編集応用編の内容ですが、
下記の幾つかのテーマを考えています。

1,『音の収録』と『音の編集方法』について
2,s-Log撮影の方法とs-Log編集の手順について
3,色の調整方法(カラーコレクション)について
4,Vegas Pro16に搭載されたモーショントラッキングについて
5,ディスク作成しないのにオーサリングソフトを使う理由とは
6,今後に考えついたテーマなどetc

応用編の内容は、
拙ブログのワークショップ開催案内にて
お知らせいたします


山梨の飯田

VEGAS Proのソースネクスト公式の講師の「山梨の飯田」こと飯田和佳と申します。 約15年に渡ってソニーブランドの頃からVEGAS Proでの動画編集の講師に携わっております。 お気軽にご相談ください。もちろん内容によっては有料ですが。。。 ご興味ある方はパーソナルレッスンもご好評いただいておりますので お問い合わせ下さい。